時間が経つのが早い

○すぐに時間が経っちゃう

年を取るにつれて、時が経つのがどんどん早くなっているように感じる。

今では新幹線で5時間座っていても、そんなに苦にならない。スマホいじったり、眠ったり、考え事しているだけで気づけば目的地に着いている。 

昔はそんなことはなかった。小学生の時なんか、時間が経つのがものすごく長かった気がする。

 

○ゲームまでの長い道のり

僕は小学生の頃からゲームばかりしていたのだが、家のルールで休日は朝10時以降にならないとゲームをしては駄目だと言われていた。朝は8時とかそのくらいに起きていたと思うから、起きてから2時間はゲームができなかった。

2時間なんて今ではコーヒーでも飲んでテレビ見ながらうつらうつらしていたら、あっという間に過ぎてしまうのに、当時はその2時間が苦痛で苦痛で仕方がなかった。何をするでもなく時計を何度もチラチラ見ては、遅すぎる針にイライラしていた記憶がある。あの2時間は今までの僕の人生の中で最も「暇だ!」と感じた時間だったと思う。

 

○授業終了までの長い道のり

学校の授業も同じ感じだったと思う。小学校の授業は40分とか50分とかそのくらいだったと思うが、これがひとつも時間が進まなかった。

何度も時計を見ても時間は進まないから、見る間隔を我慢して減らして、時間の進み具合を溜めてから時計を見る、といったこともしていた。しかし「10分は経っただろう」と思って時計を確認しても思った程進んでおらず「3分しか進んでない!」と絶望ばかりしていた記憶がある。

 

○15分さえも至福のひと時

 また、僕の通っていた小学校は2時間目と3時間目の間の休憩時間が少し長くなっていて15分あった(「業間」と呼んでいたと思う)。今であれば15分あったところで何もせず一息つくぐらいしかしないが、当時はみんな外へ駆け出していた。チャイムが鳴ると同時に体育倉庫へ飛んでいき目的のボールを選び、校庭に出てサッカー野球なんぞをやるわけである。授業が長引く先生は犯罪者かのように恨まれ、でも授業が終われば恨む時間も惜しいので校庭へダッシュ。次の授業が始まるまでの刹那を謳歌していた。そんな感じだった。確か。

 

○時間を大切にして生きていきたい

こんなことを思い返してみると今は本当にぼんやりと過ごして時間を捨てているなという気持ちになっている。当時だってゲームばっかりしてたとか、ゲームができるまでは何もしないとか、時間の有効活用はしてないんだけども、なんとなく「今を生きている!」って感じがする。なんだろう、上手く言えないんだけど昔の方が時間による支配力みたいなものを強く感じていた気がする。当時は2時間をゲームができるまでに立ちはだかる巨大な壁のように感じていたし、15分の休憩だって神から与えられた刹那の至福のように感じていた。だからこそ時間に対してしっかりと向き合っていた気がする。今では何かできる時間があっても「仕事で疲れているから」と言い訳して何もせずに過ごしたりしている。コノママジャマズイナ。

これからどんどん時間のスピードが増していき、気付けばヨボヨボになっていそうで恐ろしい。時間を大切に使おうと思った。

だから今日は部屋の掃除や洗濯を急ぎながらやってみた。まとめサイト巡りもやめてみた。ちょっとすがすがしい気分。