マインドフルネス②

前回の記事で、「マインドフルネスを実践すると、いかに自分の思考がとっちらかっているかが分かった」的なことを書いたが、

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もう一つ思ったことがあったので追記する。

それは自分の感覚は想像以上にたくさんあるということである。

例えば呼吸に意識を向けてみると、空気が通るのを鼻孔や唇あたりに感じる。空気の通る音を感じる。お腹が膨らむのが分かる。膨らんだお腹によって肌と服が擦れるのを感じる。肌が擦れて痒くなったりもする。心臓の鼓動が良く分かる。そのまま意識を全身に巡らせると、心臓だけでなく、体のあちこちが脈打っていて、全身がドラムになったようにも感じる。

普段生活をしている中でこんな感覚には気づいていなかった。こんなにもいろんな感覚があるんだなあ、なんだか「生きてる」って感じだなあとか、そんな感想を抱いた。本当にストレス軽減になっているのかは分からんが、やってみたら結構面白いと思う。

目の見えない人は、視覚以外の感覚が目の見える人よりも鋭くなっている、といった話を聞くが、確かに無視しているだけで刺激を受ける感覚はこんなにもたくさんあるのだから、それらが視覚の代わりとなっていけるのだろうなあと思った。

 

ちなみに、「全身がドラムのようだ」とかいう比喩が思い浮かんだということは、そこに思考が発生している証拠で、本当はそんな思考が入る余地がないくらい感覚のみに意識を向けていくとより深い瞑想状態になるのだそう。瞑想に瞑想を重ねて悟りの境地に達した人の前にはどんな世界が広がっていたのだろうか。