一人で酒を飲む

今日は金曜日だから気が楽だ。どうせ来る月曜日を隅に追いやって、気ままに過ごせる。特にやることがなくとも、明日のことを考えなくていいだけで大分楽だ。

コンビニで酒と夕飯を買って、家でちびちび飲みながら動画を見る。酔ってくると歌いたくなってくるので、ギターを弾きながら何か歌う。ドラムも何となく叩いてみる。一人で酔うと感傷的になって創作意欲も湧いてくるので、思いついた曲を録音したくもなるのだが、いざ録音してみるとリズムはぐだぐだでろくなものが録れないという諸刃の剣となってしまう。

酒が足りなくなると歩いて近所のコンビニまで行って買い足し。ついでにデザートも買う。ビールとコーヒーゼリーの組み合わせが好きだったりする。王道か邪道かも分からないが。

コンビニからの帰り道で何となく家まで待たずにプルタブを開ける。はたから見れば歩きながら酒を飲んでいるどうしようもない奴に見えるだろうが、それで良い。僕はこうやってフラフラしているくらいでちょうど良い。

家に帰って、中には入らずに庭の縁側に腰掛け夜空を眺める。虫の鳴き声と車の通る音がする。たまに目の前のアパートの駐車場に車が入ってくる。そんな中ビール(というか発泡酒)を飲みながらぼーっとする。ぼーっとしているようで「明日は何しよう」とか「もっといろんな曲を作りたいな」とか頭はずっと回転している。本当は頭の中も空っぽにしたいのだけれど、なかなか難しい。それでも明日の仕事のことを考えなくてもいいのは大分楽だ。華金ってこういうことだよなと一人納得する。これが土曜の夜から日曜になってくるとだんだん鬱々とした気持ちが湧き出てくるから精神衛生上良くない。僕は精神的潔癖症かもしれない。自分の部屋は汚かったり、1日くらい風呂に入らなくてもいいやと思ったりするが、心が平穏出ないことをひどく嫌う。そういえば小さいことの将来の夢は「長生き」だった。昔から穏やかに生きていきたい人間だったんだと思う。

そんなこんなでとりとめのないことを考えながら一日が過ぎていく。こんな穏やかな日を迎えるために週5日もしんどい思いをしないといけないのは割りに合わないのではなかろうか。週3日は休みが欲しいなあ。